五輪書

宮本武蔵著

あっという間に読破しました

剣業の奥義を極めた内容はとても興味深いものでした

兵法書でありながら人生や世界感にも影響があり

勝負における徹底的な合理主義を唱えてます

武蔵の死の直前の2年間、熊本の金峰山の霊巌洞で執筆された

生涯60数戦不敗の剣者の不屈で孤独な鍛錬を現わしています

朝鍛夕錬の稽古を説いて

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす(水之巻)

千里の道も一足づつはこぶなりとしています

一気にすることは邪道である

署名の由来は密教の五輪(五大)からで、それになぞらえて

地・水・火・風・空の五巻に分かれている

地の巻

自らの流を二天一流と名付けたこと

これまでの生涯「まっすぐな道を地面に書く」

になぞらえて地の巻とされている

水の巻

二天一流での心の持ち方、太刀の持ち方や構えなど

実際の剣術に関する事が書かれている

火の巻

戦いの事が書かれている

個人対個人、集団対集団も同じであるとし

戦いにおいての心構えなどが書かれている

風の巻

他の流派について書かれている

風というのは、昔風、今風、

それぞれの家風などのこととされている

空の巻

兵法の本質としての「空」について書かれている

二刀流の剣術と孤独を極めて

神仏は尊ぶが、決して拝まない

最後は自身で落とし込むことが

剣者を極める者の生き様

空虚であっても動じない無の魂

まさに達観した人生観です

読破後ただただ感嘆の一言でした

さあ、今日も火の玉営業スタートです!!